雪山編 第二期
夏山とは異なり、ひとりで始めるにはハードルの高い冬山登山。しかし山には、冬にしかないワクワクする出逢いがたくさん存在します。
YAMA LIFE CAMPUS「雪山編」では、そんな体験を手に入れるために不可欠な安全装備や雪上歩行、気象判断、緊急時対応といった冬山登山のスキルを網羅的に学びます。
白銀の世界が広がる北アルプス・燕岳に挑戦する、雪山を楽しみたい全ての登山者におすすめしたい講座です。
講師
長野県在住。1967年東京生まれ。学生時代から登山に親しむ。最初に登った山が八ヶ岳。大手電機メーカーを2000年に退職し、世界一周登山の旅に出発。途上のスイス ツェルマットで2年間トレッキングガイドを勤める。帰国後、八ヶ岳の麓で子育てをすべく、2008年長野県原村に移住。各国の山岳地域を旅した体験や、スイスで観光業に携わった経験を活かし、 地元地域や観光活性化のお手伝いをしながら、各種イベントを実施している。
原村観光連盟 副会長/八ヶ岳観光圏 観光地域作りマネージャー/公認スポーツ指導者 山岳指導員/長野県信州登山案内人/(株)八ヶ岳登山企画 代表取締役/登山歴 30年/スノーシュー歴20年
カリキュラム
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2月テーマ:雪山に秘められた魅力と、大自然に潜むリスクを理解する
1ヶ月目は、夏山にはない冬山ならではの特徴、冬の気温や天候がもたらすリスク、そして安全登山に欠かせない道具や服装など装備の知識と使い方を中心に学びます。
最初のフィールド講習で目指すのは、標高2,403mの北八ヶ岳 縞枯山(しまがれやま)。なだらかな山容で歩きやすく、山頂までの標高差も200m弱なので雪山登山の入門コースとして人気です。
比較的短いルートですが、雪景色の樹林帯や深雪の急登、絶景が広がるゆるやかな尾根まで、楽しみながら雪上歩行を練習できる要素が詰まった環境です。
山頂付近の展望台からは、天気が良ければ北から南まで日本アルプスの大パノラマが一望できます。
また、2月の厳しい気候の中で、凍傷・低体温症などを引き起こす寒さ対策、風・大雪・ホワイトアウト等の天候対策についても実践でレクチャーを行います。-
オンライン講習日程:2月15日(水)19:30~21:00
内容:オリエンテーション / 講師紹介 / 参加メンバー紹介 / 雪山の特徴と魅力(新雪期・厳冬期・残雪期) -
オンライン講習日程:2月22日(水)19:30~21:00
内容:リスク管理①(凍傷・低体温症・足の攣り・水分不足) / リスク管理②(風や雨・みぞれ・大雪・ホワイトアウト) / 装備①(登山靴・アイゼン・ピッケル・ストック) / 装備②(上半身と下半身のレイヤリング) -
フィールド講習日程:2月25日(土)
場所:縞枯山(しまがれやま)
内容:オンライン講習内容の実践
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3月テーマ:「歩く」を自在にコントロールする雪上の作法
2ヶ月目は、アイゼンワークとアイゼンを使わない雪上歩行を中心に反復練習を行います。また、道具やウェアなど外から身につけるものではなく、心肺機能の調整やエネルギー補給など内的な側面からのリスクマネジメントを学びます。さらに、雪山登山を快適・安全に保つために覚えておきたい山中での行動技術や、道具をいたわり長く使うためのメンテナンス法についても触れていきます。
フィールド講習は、長野と群馬にまたがる標高2,404mの黒斑山(くろふやま)。
危険箇所が少なく、霧氷がきらめく樹林帯を楽しみながら2時間程で登ることができる雪山のエントリーに最適な一座。その中にもアップダウンや雪面のトラバースなど、歩行技術の向上に適した斜面が続きます。
森林限界を越えた先にある山頂は、地球が作った "天然のガトーショコラ" 浅間山の景色が出迎える絶好のビュースポット。
下山後は、標高2,000mに位置する源泉掛け流しの温泉で、雪景を眺めながら体を癒します。
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オンライン講習日程:3月15日(水)19:30~21:00
内容:リスク管理③(夏と冬のペース配分の違い・シャリバテ・精神的な不安) / 歩行技術(登り・下り・トラバースでのアイゼンを使う歩行と使わない歩行) / 行動技術(アイゼン着脱のタイミング・休憩適地の選び方・衣類着脱・トイレ) / 冬山装備メンテナンス -
フィールド講習日程:3月18日(土)
場所:黒斑山(くろふやま)
内容:オンライン講習内容の実践
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4月テーマ:見る者を魅了する、美しい冬景色のアルプスへ
3ヶ月目は、主に冬の宿泊登山を学んでいきます。数日にわたる寝泊まりを伴う山行の中で必要な装備、天候の読み方等を知っておくことで、これからの山旅の幅はさらに広がります。
また、急な降雪や風に晒された時や、思いがけないケガで一時的な避難・停滞を行う場合に活躍する、ツェルトの使い方やロープワークにも取り組みます。
最後のフィールド講習の舞台は、この時期ならではの、花崗岩に雪をまとう幻想的な姿を見せてくれる "北アルプスの女王" 燕岳(つばくろだけ)。
地形的に雪崩のリスクが少なく、登山道も整備されていることから初心者にも人気の山ですが、北アルプスの三大急登と呼ばれる合戦尾根や夏にはない雪のルートは登りごたえがあります。
山頂からは、アルプスの山々や八ヶ岳、天気が良ければ富士山まで見渡せる、息を呑むほどの絶景が広がります。
宿は、全国でも屈指の人気を誇る、稜線にたたずむ山小屋 燕山荘(えんざんそう)。美味しい料理を囲む時間と、清潔で快適な館内で過ごす宿泊体験は、この旅のハイライトの一つです。
最終日の下山後は、3日間の行程を歩ききった体に染みわたる、天然温泉の大露天風呂で締めくくります。
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オンライン講習日程:4月26日(水)19:30~21:00
内容:雪山の宿泊山行(装備・行動方法・連続した天候判断) / ロープワーク(知っていると便利な三種類) / ツェルトの使い方(設営・その他の活用法) -
フィールド講習日程:4月29日(土)〜5月1日(月)
場所:燕岳(つばくろだけ)
内容:総合的な知識・テクニックの確認・実践 -
オンライン講習日程:5月10日(水)19:30~21:00
内容:3ヶ月間の振り返り・学びの共有 / 雪山編を修了した皆さんにおすすめの山 / 次のステップアップについて
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期間・募集人数
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参加期間2023年2月〜4月
※最終オンライン講習のみ5月実施 -
受講料160,000円(税込)
内訳
フィールド講習 第1回 縞枯山 旅行代金:35,000円(税込)
第2回 黒斑山 旅行代金:30,000円(税込)
第3回 燕岳 旅行代金:85,000円(税込)
オンライン講習 全5回:2,000円 / 回 -
定員15名
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エントリー期間2022年9月1日(木)〜2023年2月12日(日)
参加の流れ
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STEP01 クラブツーリズムのエントリーページよりお申し込みください。
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STEP02 クラブツーリズムより確認のメールおよび書面をお送りいたします。
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STEP03 受講料をお支払い頂き、Facebookグループにご参加頂いた時点でご入学となります。
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STEP04 同期生との交流や、エキスパート講師陣による講座をお楽しみください。
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STEP05 所定のプログラムを修了されると、卒業となります。
受講期間中のご連絡はFacebookグループ内で行います。受講される方はFacebookのご登録およびグループへのご参加が必須となりますので、あらかじめご了承ください。
YAMA LIFE CAMPUS 旅行企画・実施:
クラブツーリズム株式会社
募集中の講座
次回募集をお待ちください
募集予定の講座
次回の募集をお待ちください
また、雪山のシーズンがやってきます。雪山には、登山の魅力がたくさん詰まっています。
冷たい空気、音の無い森、モノトーンの風景…
登り慣れた山でも、季節を変えると全く違う景色が見えてきます。
YAMA LIFE CAMPUS雪山編では、オンライン講習とフィールド講習の中で、理解と実践を重ねながら徐々にステップアップしていくようにカリキュラムを組んでいきます。
2023年の冬は、新たな仲間とともに、美しい雪の世界を目指しませんか?
<こちらの講師陣もサポートします>
●武井 滋之
自然ガイド、整体師、星空の映画祭実行委員
長野県の岡谷市出身。生まれ育った信州の山をメインに案内しているガイド。モットーは、八ヶ岳から里山や霧ヶ峰高原など「自然の楽しみ方」を伝えること。大学では「生物」を専攻し、卒業後は環境教育インタープリターの見識を深めてきた経験を活かし、ナイトハイキング、撮影メインのツアー、キャンプ要素のあるテント泊ツアーなど、自然の不思議を体感できるプログラムを展開中。初心者向けの写真教室やアウトドア教室も好評。
●比留間 雄太
日本山岳ガイド協会(登山ステージⅡ)、信州登山案内人、SAJスキー検定1級
屋久島でのガイド業を経て、現在は八ヶ岳を中心に自然ガイドとして活動。苔や樹木、動物の生態を含めたガイドを心がけている。冬はガチ登山ではなく、自然観察しながらのバックカントリースキーが好き。プライベートでは家族4人で八ヶ岳の麓に暮らし、30種類ほどの野菜、うるち米、餅米を作っている。