カリキュラム

1. 6・7月

   テーマ:世界遺産としての富士山

   1ヶ月目のオンライン講習では、日常でよく耳にする「世界遺産」について、過去から現在に引き継がれる、その遺産が持つ価値とは果たして何なのか考えていきます。
   また、自分の身体の合った装備の選び方や歩き方、効率的なエネルギー補給など、登山に必要な知識もレクチャーします。
   
   フィールド講習は、高尾山に登ります。
   登山基礎を身につけるのに適した歩きやすいコースで、変化する斜度や足場など登山道の状態に合わせた歩き方や呼吸法、装備の使い方を実践します。

   1. オンライン講習
      日程：6月26日（月）19:30～21:00
      
      内容：オリエンテーション / 講師紹介 / 参加メンバー紹介 / 世界遺産としての富士山を知る / 装備の選び方（シューズ・ザック・レインウェア中心） / 山での疲れにくい歩き方 / エネルギー補給
   2. フィールド講習
      日程：7月9日（日）　
      
      場所：高尾山
      
      内容：オンライン講習内容の実践
2. 7月

   テーマ:富士山が「信仰の対象」として人々に与えた影響

   2ヶ月目は、「信仰の対象」としての富士山を解説します。
   多くの人々に崇められた富士山。当時の人々に何を与えたのか、富士登山・巡礼から受け継がれる山岳信仰の視点から見た富士山を学びます。奈良時代に始まった「遥拝」から平安時代末期に本格的に始まった「登拝」までの歴史を紐解き、なぜ人々が富士山を信仰の対象としたのかを考えていきます。
   フィールド講習では、登山の基礎に続き高度順応についてお伝えします。
   日本一の標高である富士山では、いかに高度順応できるかでパフォーマンスが変わります。
   北アルプスの中でも人気な乗鞍岳で、富士登山に備え高所に対応できる身体づくりを行います。

   1. オンライン講習
      日程：7月25日（火）19:30～21:00
      
      内容：第1回フィールド講習の振り返り / 信仰の対象としての富士山とは / 登頂をより確実にするための高度順応方法 / ペースコントロール法 / 天気の読み方
   2. フィールド講習
      日程：7月29日（土）〜 30日（日）
      
      場所：乗鞍岳
      
      内容：オンライン講習内容の実践
3. 8・9月

   テーマ:富士山が「芸術の源泉」として人々に与えた影響

   3ヶ月目のオンライン講習では、日本固有の詩歌や文学作品に描かれている、日本文化を象徴する芸術の視点から見た富士山について学びます。
   葛飾北斎の「富嶽三十六景」や歌川広重の「不二三十六景」など、庶民に親しまれた浮世絵がいかに人々の心に刻まれたのか、明らかにしていきます。
   最後のフィールド講習では、いよいよ富士山登頂に挑戦します。ここまで学んできた物語の舞台を体感しましょう。
   下山後には麓の世界遺産センターを訪れ、映像や展示品を通して富士山を取り巻く文化や歴史・生態系に触れます。
   この日本の象徴を、どのように守っていくか、どのように後世に伝えていくか、富士山の未来を考えてみましょう。

   1. オンライン講習
      日程：8月23日（水）19:30～21:00
      
      内容：第2回フィールド講習の振り返り / 富士山が芸術の側面から人々に与えた影響 / 山小屋宿泊登山を快適に行うコツ / 事前の情報収集から無理のない登山計画を作る
   2. フィールド講習
      日程：8月26日（土）〜 27日（日）
      
      場所：富士山（富士宮ルート）
      
      内容：オンライン講習内容の実践
   3. オンライン講習
      日程：9月4日（月）19:30～21:00
      
      内容：3ヶ月間の振り返り / 世界遺産 × 山登り / 卒業生限定企画のご紹介